再会~奄美に里帰りしたチョウゲンボウ
現在,奄美市文化センターで,鹿児島県立博物館の移動博物館事業「博物館がやってきた! in 奄美大島」が開催されています。昨日,会場に行ってきましたので,紹介します。
県立博物館が所蔵するはく製や実物標本,レプリカ等や解説パネルなどを使って,奄美大島や鹿児島の特色ある自然や天然記念物をホール内で紹介しています。
ホ乳類や鳥類,ハ虫類などのはく製もあり,間近でじっくり観察できます。当然,アマミノクロウサギやルリカケス,ハブ,アカマタなど奄美でおなじみのはく製もあれば,ヤクザルなどの逆に奄美にいない動物のはく製もあり,地域の固有種を考える意味で参考になります。
奄美には生息しない来年の干支のサルのはく製も展示されています。近くでみると迫力がありますね。動かないので,身近でしっくりと特徴を観察できることがはく製の利点ですね。
そんな中で1つ・・・・みなさんに紹介したいはく製があります。それがこれです。
猛禽類の一種で,ハヤブサのなかまのチョウゲンポウ(♀)のはく製です。実はこのはく製はことし1月に田検中で落鳥していたものです。博物館に輸送され,このようにはく製となって第二の生涯をおくることになりました。
これから博物館とともに県内の移動博などの機会に各地域の子どもたちと対面してくれることでしょう。お時間があれば,奄美大島田検出身のチョウゲンボウを見てくださいね。
博物館がやってきた! in 奄美大島は本日12/13(日)まで,奄美市文化センターで開催されています。液体窒素を使った「とほうもなく冷たい世界」や科学工作「楽しい実験」も行われています。
なお,本日は午後から奄美市住用のマンブローブパーク周辺で,博物館の先生方の解説によるマングローブ林と干潟の自然観察会が実施されます。詳しくは博物館HPをご覧ください。(私もこれから観察会のお手伝いに行ってきます。)
観察会の様子はまた機会を見て,みなさんにも紹介しますね。