リュウキュウアユがたくさん育つ河内川に・・・
きょうは宇検村の小・中学生を対象に「リュウキュウアユの卵を観察しよう」と題して学習会&観察会が開催されました。
リュウキュウアユは沖縄・奄美だけにしか生息していませんでしたが,今は,奄美大島だけでしか確認できていない固有種となっています。専門の先生からリュウキュウアユの生態や一生について話をしていただきました。
奄美大島でも,宇検の河内川にいるものと,住用の役勝川・住用川にいるものとでは遺伝子学的にも異なり,奄美大島のなかでも貴重なリュウキュウアユなのだそうです。
リュウキュウアユについての説明を受けたあと,河内川に移動して,実際に産卵場所のようすを観察しました。
河内川を水につかりながら少しずつ歩いて行きます。
川底の石を拾い集めてみると・・・・・・・そのなかに・・・・
透明な卵が付着しているのがわかりますか?これがリュウキュウアユの卵です。まだ産卵したばかりのようです。
リュウキュウアユは産卵のあと,親は1年で死んでしまう「年魚」とよばれ,水温が20℃以下になってはじめて産卵する魚だそうです。地球の温暖化や大雨などの気候的な要因や河川工事などの人為的要因などによっても個体数がかなり変動します。
この貴重な固有種をこれからも守っていく必要があることをきょうの観察会で実感することができました。
きょうの観察会では新聞社やテレビ局などの取材もあり,参加した小中学生もインタビューに応じていましたよ。子どもたちのコメントは,近く新聞紙上で紹介されたり,1月のリュウキュウアユの特集テレビ番組で放送されたりする予定です。お楽しみに!