田城の自然~きょうは海の日
きょうは海の日で祝日。朝方,雨が降りましたが,今は雨もやみ,午前中は時折,日が差したりしています。
きょうは海の日にちなんで,先日出かけた宇検の船越海岸での自然観察レポートです。
途中,枝手久島が見えてきました。今は無人の島ですが,こちらではハブ発祥の地?として言われています。
道路沿いで,海底で泥が固まった頁岩(けつがん)の割れ目から,ピンクのかわいい花をつけたヒメハマナデシコ(ナデシコ科)が顔を出しています。植物の生命力の強さを感じます。
海岸線を走り,枝手久島を左手に見ながら船越海岸へ到着しました。入口付近にヒガンナ科のハマオモト(ハマユウ・浜木綿)が白い花を咲かせていました。
砂浜に降りると,茎(ツル)が長く,地表をはうグンバイヒルガオ(ヒルガオ科)が水際へ向って伸びていました。葉っぱが相撲でつかう軍配の形に似ていることからこの名がついたと言われています。
また,砂浜にはきれいな淡青紫色の花が印象的なハマゴウ(クマツヅラ科)が咲いていましたよ。
おや,水中に直径が3mほどの円形の物体が見えます。これは,いったい何でしょう。
これは,長い時間をかけて形成されたサンゴの群体で,「マイクロアトール」と呼ばれています。浅瀬にあるサンゴが成長するうちにてっぺんが海面に達してしまい,上方に成長できず横方向に広がり円柱形となったサンゴの塊です。
この夏休みには世界自然遺産を目指す郷土奄美の動植物や地質,奄美のなりたちなど調べるのもいいかもしれませんね。
きょうは海の日にちなんで,宇検村の海岸の自然を紹介しました。これから夏休みに入り,海岸に行く機会もあるかと思います。植物図鑑など1冊持って出かけると,新しい発見やちょっとした自由研究のヒントもあるはずです。(図書室にも図鑑がたくさん入っています。)
1学期に行った水難事故防止訓練で学習したことを思い出しながら,くれぐれも熱中症対策や安全面に気を付けて楽しい夏休みを過ごしてくださいね。