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宇検村立田検中学校

奄美大島の最高峰で,世界自然遺産に登録されている湯湾岳(694m)の山すそ,波静かな焼内湾の湾奥に位置する宇検村立の中学校です。(R6年 生徒数19人,学級数3,校訓:強く・正しく・美わしく)

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2021年3月10日 (水)

2日目終了&伝統に触れた1日。

公立高校入試の2日目でした。
朝から職員室では新聞で昨日の問題を見ながら
あーだ,こーだの話で盛り上がりました。
と同時に,「できたのかなぁ~!?」とも・・・。
何はともあれ2日目終了しました。
今日も何事もなく終わったようです。
後は結果を待つのみ!17日(水)が合格発表です。

1・2年生は,「夢おりの郷」で奄美の伝統産業である大島紬について学習しました。
午前中は泥初め体験をして,午後からは大島紬ができるまでの工程を学習しました。

泥初めは,まずはデザイン決めからです。
洗濯ばさみや輪ゴムなどを使って自由にデザインを決めました。(美術)

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次にテーチギ(シャリンバイ)の液体で染めていきます。
この段階では,まだ赤茶色が強い色に染まります。

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最後に,敷地内にある泥田で泥に染めて終わりました。
テーチギと泥の化合で黒くなるそうです。(理科)
奄美の泥は鉄分が豊富なんです。

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先にできあがり写真を!

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個性あるデザイン画多くて,お気に入りの1枚になったのではないでしょうか。

午後からは大島紬ができるまでの工程の説明でした。
先に言っておきますが,この工程を知ると大島紬の価格に納得です。
たくさん工程(30~40工程あるそうです)があるので,一部のみ紹介です。

まずはデザインを描いていくようです。
基本的に点でつくるようで,今はコンピュータでやりますが,
昔は一つ一つ点を打っていたと考えると・・・。
更に,点対称と線対称を組み合わせたデザインだそうです。(数学・美術)

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コンクールに出品したデザインは,本当にすごかったです。

色を実際に1本1本染めていく作業も体験しました。
大島紬の特徴は,糸を染めてから機織りをしていくところだそうです。
次に機織りです。
80代の方もいて,機織り職人は高齢化と後継者不足が課題だそうです。(社会)
若手の人材育成の取組もしているようですが。

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生徒は結構質問をしているようでした。
周りを囲み見入っている姿もありました。

最後に大島紬の柄の説明もありました。
有名な龍郷柄や秋名柄の他,グランプリを獲ったデザインも見ました(一反が480万円)。
その他,白大島や喜界島で作られている大島紬など
大島紬といってもいろいろな柄があると知りました。

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細かく繊細で,丁寧な作業が多くて驚きの連続でした。
どの学校の先生も「これはこの価格になるはずだ。」と話していました。
とていっても説明では,
「大島の機元で買うと,内地の3分の1程度の価格で買える。」そうです。
少し興味が湧きました。

今日も奄美は晴れて気持ちのいい1日でした。絶好の泥初め日和でしたね。

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