ノネコの痕跡を求めて・・・季節は着実に秋へ
週末に接近した台風12号。奄美地方は被害はなかったようですが,またゆっくりペースのノロノロと停滞気味のようです。このあと九州から中国地方へ進むようですが,大きな被害がないことを祈ります。(でも,もう1つ赤道近くの南方海上に熱低から台風になりそうな卵がありますね。)
さて,きょうは台風一過,湯湾岳周辺に行ってきましたので,林道周辺の湯湾岳の自然を紹介しますね。
林道沿いには,ヒカゲヘゴやクワズイモなどの大型の植物が見られます。さらにはこんな看板も・・・・。奄美らしさが伝わってきますね。
シロノセンダングサ(キク科)の蜜を吸うアサギマダラを発見!
ススキの根などに寄生するナンバンギセル(ハマウツボ科)。漢字で書くと「南蛮煙管」,花の形がキセル(パイプ)に似ていることからこの名が付いています。
しばらく走ると・・・・・何やら道路に・・・
チョコボールのような物体を発見!これはアマミノクロウサギの糞なのです。夜行性なのですが,昨夜から今朝方あたり,この場所にクロウサギがいたんですね。きょうは数箇所見つけましたよ。
この辺りは,アマミノクロウサギなどの野生生物が車にひかれ,事故にあわないようにドライバーに減速,注意を促すバーが道路に設置されています。
薄ピンク色をしたかわいい花をつけるハシカンボク(ノボタン科)もけっこう咲いています。季節は着実に秋へと移り変わっているようです。
ルリカケスも見かけましたが,あっという間に姿を隠してしまいました。(ガードレールの中央部あたりにいます。わかりますか?)
夏休みから始めた各集落の身近なネコの調査に加えて,9月からノネコのフィールド調査を始めています。昨日は住用の三太郎峠,そしてきょうは,湯湾岳林道~フォレストポリスと,ノネコの糞などの痕跡を求めて調査中です。
きのう,きょうはノネコの姿はもちろん,糞などの痕跡を見つけることはできませんでしたが,しばらく,今後も引き続き,調査や糞のサンプリングをしていく予定です。田検中ネコ・プロジェクトも地道に活動を続けていきます。