田城の自然~ヒメトケンラン
毎年GW恒例のこの時期の湯湾岳登山。きのう4/30にことしも湯湾岳の自然観察に行ってきました。
まずは,宇検村側から,湯湾岳公園内の展望所から焼内湾をのぞみます。少し曇り空ですが,おだやかなリアス式の海岸と内湾がひろがります。
そして,大和村側の登山口に移動し,湯湾岳の頂上(標高694m)を目指します。
そして,頂上を目指すその途中で・・・
ヒメトケンランを見つけました。背の高さは約10センチ程度で,かぼそい茎に,かわいい黄色い花を咲かせいています。一時期,乱獲されて絶滅も心配された植物の1つです。
山頂付近は,木々に覆われていて展望はよくありませんが,ここが奄美大島最高峰694mの場所です。
海底でたい積したチャートの露頭(地層)です。奄美湯湾岳の山頂近くでも観察できます。
琉球弧の形成と生物の絶滅や繁栄を考える上で,隆起と沈降を繰り返した過去の地球の歴史を感じることのできる貴重な場所なのですね。
帰りの登山口周辺の木の上でズアカアオバトに遭遇。しばらく近くにいる仲間の鳴き声を聞いていましたが,こちらの気配を感じて,一直線に羽ばたいて逃げていきました。
奄美の貴重な植物や動物と遭遇でき,きょうも,この奄美大島の豊かな自然を満喫できた1日でした。