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宇検村立田検中学校

奄美大島の最高峰で,世界自然遺産に登録されている湯湾岳(694m)の山すそ,波静かな焼内湾の湾奥に位置する宇検村立の中学校です。(R6年 生徒数19人,学級数3,校訓:強く・正しく・美わしく)

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2023年10月20日 (金)

青山学院大学大学生と素敵な時間が過ごせました。

「先生、青学の人たちは何時間目に来るんですか?」
「先生、男性は何人で、女性は何人ですか?」
「どこに泊まっているんですか?」
「男性は2人で、ほとんど女性みたいですよぉ~」(女子)
朝から生徒は、ワクワクしていました。
本日は、青山学院大学コミュニティ人間科学学部の学生8人と
教授の先生が来校されました。
2校時は、生徒と共に各学年で授業を受けました。

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1年生の体育「器械体操」では、
大学生にアドバイスをもらいながらどんどんうまくなったようです。
授業後生徒は、
「70%はできるようになりました。」
と話していました。

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2年生は理科の授業。
後半には、宇検村の空と東京等の空を比較し、
盛り上がったようです。
「そこにある自然の素晴らしさに気づいてほしい」
とは、大学生の感想でした。

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3年生は、美術。
後半は、進路についての質問タイムでした。
大学についてあまり知らないだけではなく、
いつものシャイな部分が出てあまり質問は出ませんでした。
大学生がうまく進行してくれたので、有意義な時間になりました。

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休み時間もおしゃべりタイム。
11時30分に昼食へ向かう予定だったのですが
「先生(教授)、滞在時間が短すぎます。
せっかく仲良くなったのに、そこで終わりって・・・。」
と話すほど、田検中で過ごす時間は楽しかったようです。
大学生の
「ほんとに、よい学校ですね。」
「私もこの学校に通いたかった。」
声を聞いて、嬉しかったし、
やはり生徒は「すごいなぁ~。」と思いました。
素敵な時間を過ごしてくれて、提供してくれて
青山学院大学コミュニティ人間科学学部の学生8人と教授のみなさん
おぼこれさまりょっ。





YouTube: 青山学院大学学生と勉強 楽しい時間はあっという間に

みんな心がほんわりなる交流ができた一日の宇検村でした。
以下、青山学院大学大学生の感想(一部抜粋)です。
是非お読みください。
「また生徒たちのみんなでグループワークをしているときにみんなのびのびと発言していたり先生ともたくさん話しており、みんな小学校からずっと一緒にいることや少人数だからこそグループワークの際にも積極的に取り組んでおり、自分が通っていた学校ではクラスの人数が多いためグループワークはあれほどのびのびと発言はしていなかったなと新鮮に感じました。」
「少人数だからこそ全員が同じペースで学んでいくことができ、また、お互いに教えあったり考えたりすることができているように思いました。大人数では、誰かが理解できていなくても進行していくイメージなので、誰もおいていかれることがないという点において、少人数であることの良さがあるように思いました。また校舎内で海と山の両方の気候の特徴を感じられるということに島の特徴を活かした教育ができるという魅力を感じました。」

「初めて少人数の中学校を見学し、これまで体感できなかった少人数ならではの良さや魅力をたくさん感じることができました。教員不足による専門性の問題など課題がある中で、地域の力を最大限活用し、生き生きと学びをしている様子が非常に印象的でした。また、先生方の熱量や地元愛、地域の方の学校を愛する気持ちが本当に大きく、この集落を支えているのだと改めて感じました。私の出身と比較して部活動や生徒数も少ない中、多様な生徒さんがいるということが新たな気付きでした。地域全体で子どもたちの育ちを支えているからこそ、それぞれがのびのびと育っているのではないかと考えます。」

「今回は器械体操の授業だったため、先生が個別に指導ができ、そのアドバイスをすぐに実践し、何回も練習ができるので、上達のスピードが早いと感じました。また、指導方法として、どうしたら上手にできるのか、先生が一方的に教えるのではなく生徒自身に考えさせ、その意見も否定せずに取り組んでいる点が印象的でした。その際も、生徒一人一人が自分の意見を積極的に発言し、能動的に授業を受けているため、学びも深くなっていると思いました。さらに、生徒同士の仲も良いため、前転、後転の披露など一人の生徒に注目が集まっても、恥ずかしがらずに楽しんで授業ができている様に感じたため、体育への苦手意識 が大人数校よりもつきにくいのではないかと考えました。」

「ネットを使って賞をとった川柳を調べていたが、外の景色をみてつくってはどうかと自分のほうでは働きかけていた。自分だったら、宇検村のきれいな景色で何句でも詠めてしまうなと思ったが、生徒たちにとってはおそらく当たり前の景色なのだろうと思った。
また、美術の賞をとった子は特に習ったわけでもないとのことで、島の美しい風景に触れることで育つ感性もあるのだろうかと思った。」

「先生が尋ねた質問に生徒がそれぞれ答える。先生が話し始めるとすぐに静かになる。作業を行うときは、自然と進行や書記といったように、自分の役割をみつけ、進めていく。そんな様子を見て、これができるのは、小学校から同じメンバーで過ごしてきたこと、みんなで授業を進めていった今までの経験が影響しているのではないかと考えました。自然に囲まれて、自然の中で生活できる。生徒と先生の距離が近く、見守ってくれる人がいるということは当たり前ではなく、宇検村だからできることです。周りを大事に(特に同じ学年のメンバーを)、故郷を大事に、今後も学校生活をたのしんでください。」

「私自身大規模な学校にした通ったことがなく、小規模校の見学は初めてでしたが、仲の良さそうな生徒同士やフランクに生徒に話しかけている先生方の姿を見て、アットホームで暖かい雰囲気に憧れをもちました。特に私は美術の教室を見学させていただきましたが先生と生徒が普通に会話をするように話していて、私の通っていた学校は先生と生徒がそれほど近い距離でコミュニケーションを取ることはなかったのでとても驚きました。」

「小・中・高校生と、一クラス40名×9クラスの大人数教育を受けてきた私にとって本日の授業はとても刺激的でした。私は体育の授業に参加させていただきました。体育館では、子どもたちが自由に開放的に学んでいる様子を近くでみることができました。授業に参加するなかで、先生と生徒がショートコンタクトをとり、相互にコミュニケーションをしながら授業を進めることができているのだなと感じ、これが小規模教育の魅力の一つだと感じました。」

「将来はいったん大学進学などのために村を出たいと考えていて、言語聴覚士になりたい!などのしっかりとした夢をひとりひとり持っていました。いずれは村にまた戻ってきて、村の人々や子どもたちに貢献できる仕事をしたいといっていたのも印象的です。夢を持たない子どもたち、自己肯定感の低い子供たちが日本に増えてきている現代で、3人全員がしっかりとした夢、将来のビジョンを持っていることが素晴らしいなと感じたと同時に、宇検村では生徒に対してどのようなキャリア教育を行っているのかも気になりました。」