TNP・田検中ネコ・プロジェクト(村中学校集合学習より②)
昨日の村中学校集合学習レポートの続き②です。5校時は,体育館で奄美市在住で獣医師(奄美猫部所属)の伊藤圭子先生をお招きして講演会を行いました。
「奄美のねこ事情~世界自然遺産登録に向けて私たちができること」と題して,伊藤先生に専門的な立場でお話をしていただきました。
伊藤先生は獣医師として,奄美大島で動物たちの診察や治療にかかわる一方,身近なネコの保護活動にも取り組んでおられます。
ねこの寿命や妊娠・出産などの生態や人とのかかわりの歴史などわかりやすく説明してくださいました。家畜と野生生物の違いや飼い猫と,ノラネコ,ノネコの違いなどについても丁寧に説明してくださいましたよ。
今年度より宇検村をはじめ奄美大島の市町村の自治体でも本格的にはじまった猫を保護する取組(TNR)についても解説してくださいました。
「ネコは人が面倒を見て,人のそばで生きる生物」「生き物を飼うということは,命を責任を持ってあずかるということ」「きちんと世話をして死ぬま大事にする」・・・伊藤先生の動物たちに対する愛情や情熱が伝わってくるそんな講演でした。ありがとうございました。
世界自然遺産登録を目指す「奄美・琉球」地域では,アマミノクロウサギや固有の希少生物などをノネコが襲っている衝撃的な映像も撮影されています。
村集合学習での授業の一コマとして奄美のことについて考えるいい機会でした。奄美に住む私たちができること・・・この講演をきかっけにしてもっと真剣に深く考えてみるのもいいかもしれませんね。田検中でもこれから校区内のネコについての調査をスタートする予定です。