田検中ネコプロジェクト(TNP)~ノネコを求めて②・・・・
ノネコの実態と生態系に与える影響を調べるために,現在,週末ごとに周辺の林道を歩いています。昨日は住用の三太郎峠を東仲間から西仲間へ向けて,歩いてみました。
途中,モダマの自生地を通過します。モダマは世界一大きなマメ科の植物です。
今は,三太郎トンネルができて,だいぶ便利になりましたが,それができるまでは,この峠が奄美市と古仁屋・宇検をつなぐ主要道路だったのです。往来があまりないためか,道路にコケが張り付いている場所もあります。
そして・・・注意深く見ていくと,アマミノクロウサギの糞が・・・・。
いま,私たちが調査の対象としているのは「ノネコ」です。ノネコがいた痕跡の糞を見つけて,どんなものを食べているのかを糞分析を行うための資料収集をしています。しかし,クロウサギの糞のように,そう簡単には見つかるものではありません。
何かの動物の糞だと思って近寄ってみると・・・・残念ながら木の実でした。こんなことの繰り返しが続きます。地道な活動で,気長にやるしかありません。
そして,きょうはさらに遠くからキラキラ輝く・・・・こんなものも発見!ひょっとして・・・金,銀?
車のマフラーの先端部分でした。(金,銀ではありませんでした)
きょうは天気も良く,奄美の美しい景色や自然を楽しみながら歩くことができましたよ。
かわいいピンクの花のゲンノショウコ(フウロソウ科)や優雅に舞うアサギマダラなどが見られましたよ。季節は少しずつ夏から秋に変わりつつあります。
まだまだノネコの糞探しは続きます。ノネコに遭遇する日を楽しみにして・・・・きょうは午後から天気がくずれるまでに湯湾岳周辺を歩く予定です。
現在,環境省奄美野生生物保護センター,鹿児島大学国際島嶼教育研究センター奄美分室やマングースバスターズなどの専門家の方々にも協力いただき,資料収集中です。資料がある程度そろえば,理科の授業で糞分析をとおして,奄美の自然について生徒たちと考えてみたいと思っています。