再びナイトウォッチング
昨夜は,現在,奄美大島に来島されている県立博物館の先生方に合流し,湯湾~フォレストポリス線の夜の生物調査に同行させていただきました。
この日の奄美は比較的あたたかい1日で,このあと翌日あたりからは,天気がくずれていく予報が出ています。気候的には寒くもなく,まだ雨も降り出していないので,観察をするにはベストコンディションのタイミングでした。
博物館の先生方が7月に来島され,調査で同じコースを走ったときと比べて,今夜はアマミノクロウサギの糞が走路にあまりみられないということが途中,話題になりました。
(2015年7月の調査はこちら(田検中ブログ7/19)https://c406506h.synapse-blog.jp/takenchu/2015/07/19/
そして,しばらく車を走らせると・・・・・・・
アマミノクロウサギの糞が・・・・・・ありました。しかし,確かにやはり数は少ないようです。前回は往復する途中で数頭と遭遇しましたが・・・・・きょうは出会えるのでしょうか?
途中,車を停めて,ライトで照らして,溜め枡の中をのぞいてみると・・・・・・
水辺にすむハシリグモの一種だそうです。足を広げると,体長が10センチはこえる大きさです。水中の小動物や昆虫などを捕食しているクモのなかまだそうです。
アマミイシカワガエルです。緑色のからだに金色の斑点がありカエルの中でも美しいカエルといわれており,鹿児島県の天然記念物に指定されています。こちらも体長が10センチは軽くこえる大物です。 モデルとなって身動きもせず,カメラ撮影のためにだいぶサービスしてくれましたよ。
草むらでオオゲジを発見!ムカデのように多足で,あまり気持ちのいいものではなく人間には嫌われがちですが,ゴキブリなどの害虫を補食してくれる生物です。闇夜にひそんで何をしていたのでしょう。
その他にも,昨夜はアマミヤマシギやアカマタ,ノネズミ,ノネコなども見かけました。帰り際に一瞬ですが,一頭,アマミノクロウサギの姿も・・・。これから奄美も冬がやってきます。気温が低くなると体温も下がって,土や穴の中にもぐってじっとしたり,冬眠するものも多くなるかもしれません。
昨夜は,またまた奄美の豊かな自然の一端をのぞくことができ,貴重な時間が過ごせました。県立博物館の先生方,ありがとうございました。
(お知らせ)本日12/10(木)~12/13(日)まで,移動博物館事業「博物館がやってきた!in 奄美大島」が奄美文化センター(奄美市)で開催されています。この機会に郷土奄美や鹿児島の自然を実感するために,是非参加されてみてくださいね。(博物館HPへリンク)https://www.pref.kagoshima.jp/bc05/hakubutsukan/idouhaku/amami-notice.html