第二土曜授業~専門家から奄美の自然を学ぶ
きょうは10月の第二土曜授業の日。4月から開始した土曜授業も今回で6回目を迎えました。さて,田検中生は,きょうはどんな土曜授業の日を過ごしたのでしょうか?ちょっとのぞいてみましょう。
多目的ホールに大きなスクリーンとプロジェクター,さらに後方にはそれらにつながる大型テレビが設置されて,パイプイスも並べられています。
きょうの2校時は,環境省奄美自然保護官事務所上席保護官の鈴木祥之さんをお迎えして,奄美の自然学習会を行いました。あわせて,保護者の方々にも参加をよびかけて,いっしょに親子で奄美の自然についての学習会となりました。
奄美の島々は,過去,地殻変動によって,アジア大陸と陸続きになったり,海底に沈んだりすることを何度か繰り返しながら今の地形が形づくられ,動植物も進化や絶滅を繰り返して,現在に至っています。
このような地球の歴史を経て,特に,私たちの住む奄美大島は,アマミノクロウサギやハブなどに代表される,多くの個性豊かな動植物が今も生息しています。特徴的な動物の画像や鳴き声,動画なども取り入れて,わかりやすく説明してくださいましたよ。
アマミノクロウサギのはく製やケナガネズミ,トゲネズミなどの実物標本を持参していただき,実際に近くで自分の目で見て,手で触って五感を使ってその特徴を確かめます。みんな興味津々です。
保護者の方々も手元で,それらの特徴を興味深そうに熱心に観察されていました。
奄美・琉球が登録を目指している世界自然遺産についても,現在の取組の現状や今後の課題についてもわかりやすく説明してくださいました。
最後に質問タイムが設けられ,生徒から疑問に思うことやきょうの感想,お礼などをしっかり自分の意見を述べていました。
わたしたちの住む奄美大島は,豊かな自然に囲まれ,固有の動植物などの生物が多く生息しています。世界的にもこの豊かな自然が注目されていますが,まずはここに住む私たちがその特徴をしっかり理解して,この自然を守り,世界に情報発信できたらと思います。
世界自然遺産への登録の取組や郷土奄美の自然への理解,興味が深まった土曜授業の一コマでした。講演をしてくださった鈴木さん,ありがとうございました。