田城の自然~湯湾岳周辺の秋を紹介します!
最近,田検中ネコ・プロジェクトの一環で,週末の休みの日にノネコの糞を求めて村内の林道を歩くことが多くなりました。
大輪の花を咲かせているのは,アオイ科のサキシマフヨウ。林道沿いに多く見られる半常緑低木です。
おっと,黒く光る物体が登場!
黄色い三日月のような頭部の,「月光仮面」の愛称を持つ「サツマゴキブリ」でした。ゴキブリは原始的な昆虫で,現在と姿形があまりかわらない化石がいくつも発見されています。示準化石のサンヨウチュウにもどこか似ていますね。
屋内に住むゴキブリはほんの一部で,そのほとんどが人間の生活と無縁な森の中で生活しているそうです。朽ち木の樹皮下や岩の割れ目にすんでいます。
こちらは,キンポウゲ科のコバノボタンヅル。つる性の多年草です。花は上向きに咲き,大きく広げた白い4枚の花びらと多数のおしべが印象的ですね。きっと昆虫を呼び込み,受粉のために花粉を遠くに運び,子孫を殖やすための戦略でしょうか?
ピンク色のかわいい花をつけるオオバボンテンカ(アオイ科)でしょうか?陽当たりのよい路傍や林縁に生育する多年生草本もしくは亜低木です。名前のごとく花にくらべて,葉はかなり大きく立派ですね。
シロバナセンダングサの蜜を吸うリュウキュウアサギマダラやイシガケチョウも秋の奄美を堪能していますね。
なかなかノネコに出会うことはなく,今のところそれらの形跡や痕跡は見つかりませんが,気長にやっていきたいと思います。湯湾岳周辺の景色はすでに秋本番,豊かな奄美の秋を満喫しています。