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宇検村立田検中学校

奄美大島の最高峰で,世界自然遺産に登録されている湯湾岳(694m)の山すそ,波静かな焼内湾の湾奥に位置する宇検村立の中学校です。(R6年 生徒数19人,学級数3,校訓:強く・正しく・美わしく)

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2015年8月

2015年8月31日 (月)

夏休み最後の新人研修   

きょうは8月31日。夏休み最後の日を迎えました。おや,だれか校庭の片隅で何か作業をしているようですよ。

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近づいて見ると・・・・・新人のビーバージャー・ブルーがひとり黙々とビーバー研修に励んでいました。話を聞いてみると,ビーバージャー・ブラック(リーダー)から,ビーバー研修をやっておくようにとの指令があったようです。(ちなみにリーダーはきょうはお休みでした)

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新人のブルーは,ビーバーを片手にもだいぶ手際よく作業をしています。これまでのビーバー研修の成果が出てきているようです。

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朝から頑張って草刈りをしてくれたおかげで,だいぶきれいになりました。ありがとう!ビーバージャー・ブルー。きっとリーダーも研修の成果を褒めてくれることでしょう。

これで気持ちよく2学期を迎えることができます。生徒の皆さん,明日から2学期が始まります。いいスタートを切れるように心の準備をして明日に備えましょう。

 

 

2015年8月30日 (日)

歴史へのロマンに思いをはせて・・・・ 

宇検村ではこの週末に村内で発見された倉木崎海底遺跡に関するイベントが行われましたので,その様子を紹介します。

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倉木崎海底遺跡は,平成6年に宇検村西方の宇検集落と枝手久島の間の海峡部で発見された海底遺跡で中国製の陶磁器が2300点ほど引き上げられ,これまで調査研究が行われてきています。

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昨年度の九州国立博物館の水中探査機調査を受けて,調査結果の報告をかねて今回,宇検村内で調査に携わった学識経験者による発表,シンポジウムおよび遺跡見学会が行われることになりました。大ホールはけっこうな数の聴講者で,海底遺跡への関心の高さがうかがわれます。

そして,きょう8/30(日)は幸運にも倉木崎海底遺跡の現地見学会に参加させていただきました。

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朝,指定の時間に宇検漁港に集合し,班ごとにチャーターした漁船に乗船して,海底遺跡に向けていざ出発です。

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倉木崎海底遺跡周辺のポイントに到着です。水中箱めがねを使って海底をのぞきます。

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観察しやすいように事前に数ポイントほどマーキングがされています。陶磁器の破片らしきかけらが海底に多数沈んでいます。

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これまでの調査研究で,これらの陶磁器は12~13世紀の南宋時代に中国中南部,現在の浙江省や福建省付近で作られ陶磁器なのだそうです。引き上げられた陶磁器などの資料は村生涯学習センター「元気の出る館」に常設展示されています。

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日本に向かう中国商人の船がこの奄美大島の宇検村を経由してアジアとの海上貿易,交流が行われていたと考えるとなんだかワクワクしますね。

残念ながら,見つかっているのは陶磁器だけで,沈没船の発見はされていませんが,宇検村に残る「碇石(いかり石)」の存在なども考え合わせると,ますます夢やロマンが広がります。宇検村の宝として,みんなで今後の倉木崎海底遺跡の保護と活用方法を考えていきたいものですね。

 

 

2015年8月29日 (土)

2学期に向けて始動!  

昨日は,2学期に向けての職員会議,職員研修,校務分掌係会などがありました。

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職員会議では,校長先生から2学期に向けての学校経営方針について話があり,その他,学校行事に関する検討や提案事項の共通理解,情報交換などが行われました。

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職員研修では,交通安全に関する研修で,前半は研修係から8月中旬に奄美市で行われた教職員向けの「交通安全教室」の報告と,後半は,職員の服務規律に関する研修を行いました。

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後半の服務規律に関する研修では,2班に分かれてロールプレイングの手法を用いて,役割演技を行い,それぞれの立場から感想や意見を出し合いました。みなさん,アドリブを取り入れながら,なかなか迫真の演技で,これらをもとに熱心な討議が行われました。

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昨日は夏休みにもかかわらずけっこう生徒たちも,学校に出てきていて,応援の練習や夏休み課題の仕上げに頑張っていましたよ。

夏休みも残り3日となりました。いよいよ2学期が始まります。2学期は体育大会や文化祭などの学校行事も多く,一番長い学期でもあります。準備をしっかりして,いい形でスタートできるように,この3日間を有効に過ごしましょう。

2015年8月28日 (金)

新体育館建設レポート~その6  

きょうの新体育館のようすです。いつもは現場に作業の方の姿が見えますが,きょうは姿が見あたりません。きょうは奄美の旧盆送りの関係で作業はお休みなのでしょうか。いつもよりも静かな朝の始まりです。

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新体育館の姿もだいぶわかるようになってきました。きょうは,体育館自体の工事はお休みのようでしたが・・・・・・おとといより新体育館と校舎をつなぐ電線や火災報知器の配線を地下に埋設する工事を行っています。

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芝生をはがして,小型重機で校舎横に1~2mほどの穴を掘りながら,電線を埋め込む作業を行っています。

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エコブロック横30cmほどの幅で器用に掘り進めて,電線を埋める作業を行っていきます。中継点となるマンホールの中をのぞいてみると・・・・・こんな感じで埋められています。

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体育館の外枠ができあがると,次は屋根の組み立てに入るそうです。この作業は来週から本格的に行われる予定です。

工事をされている作業員のみなさん,お疲れ様です。いろいろな専門の方々の力によって,新体育館が着々と完成に近づいているのですね。完成が楽しみです。

来月9月12日の第2土曜授業の日には生徒対象に,新体育館の見学会を予定しています。体育館ができあがっていく過程を是非,目に焼き付けておいてほしいと思います。

2015年8月27日 (木)

着々と・・・  

けさの多目的ホールのようすです。3年生が何かやってます。ちょっとのぞいてみましょう。

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教室でも・・・・

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紅白各組の3年生の応援団のリーダーの生徒たちが,夏休みの8月後半から応援の準備を始めています。3年生の意気込みを感じますね。

ことしは9/27(日)に田検小・田検中合同の運動会が田検小学校を会場に行われます。2学期が始まったら,合同運動会に向けて練習もはじまることでしょう。夏休みも終盤を迎え,そろそろ生活のリズムを学校生活のリズムにあわせていくように心がけましょう。

2015年8月26日 (水)

自転車に乗って・・・・

先日の夕方,自転車に乗って芦検まで行ってみました。

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ここは,芦検の生徒たちの自転車での通学路でもあります。焼内湾の穏やかな景色を左手に見ながらベダルをこぎます。一見平坦なようですが,意外とアップダウンもあります。

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夕日が沈む頃だったので,なかなかの絶景でした。

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水面に移るマツもなんとも趣がありますね。樹高も高く,立派な枝ぶりをしています。樹齢もけっこう経っているのではないでしょうか?

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パイナップル?・・・・ではなくて,アダン(タコノキ科)を見つけました。海岸低木林の最前線に生える常緑小高木です。今,果実がちょうどオレンジ色に熟して南国情緒を醸し出していますね。

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おや,電線になにか茶色の物体?生物がいますよ。静かに近寄ってみると・・・・・・

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近寄ると,遠くに逃げてしまって,なかなかうまく写真が撮れませんでしたが・・・・・リュウキュウアカショウビン(カワセミ科)でした。6~8月初旬に繁殖するそうです。きょうは,けっこう何匹も見かけました。

はく製で観察してみるとこんな鳥です。

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きょうは芦検集落の中心地を過ぎて橋を渡り折り返しましたが,川沿いにこんな建物がありました。

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この間,8/15の芦検集落の豊年祭で披露された郷土芸能の芦検稲すり踊りをイメージしたイラストが描かれていますね。

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芦検稲すり踊りは,昭和13年皇室の新嘗祭において神々に供える米の栽培地として芦検が指定をうけ,御田植え祭りに奉納したのがこの踊りの始まりだそうです。

昭和57年6月16日に宇検村の無形民俗文化財に指定されています。

 

2015年8月25日 (火)

台風15号の置き土産  

昨日からきょうの午前中にかけて台風15号が鹿児島県に接近しました。けっこうな勢力を保ちながら駆け抜けていきましたね。

田検中も大きな被害はありませんでしたが,この台風15号の接近で,いくらか影響がありました。まずは田城農園・・・・・

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1年生が総合的な学習の時間に栽培しているサトウキビがけっこうなぎ倒されていました。役場の方もこの周辺の被害状況を見に来られていましたが,この辺りは地形や建物の関係で渦をまくような風の流れができて強風が吹き抜けていったようです。

そして,校舎の屋根・・・・・・なんか変です。近寄ってみましょう。

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西側に傾斜している屋根に貼り付けてある素材が強風でめくれ上がっています。おもしろいことに東側に傾斜している方よりも影響が大きく,このはがれ具合から強風が西側から東側に吹いたことがわかります。

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村教育委員会からも早速,状況の確認に来てくださいました。

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人命に直接かかわるような被害はこちらではありませんでしたが,全国的に見ると被害に遭われた方々もいらっしゃったようです。お見舞い申し上げます。

ことしは,まだまだ台風が引き続き,接近しそうな感じです。備えあれば憂いなし・・・・。私たちは自然現象を食い止めることはむずかしいですが,早めの備えをしたり,事前に避難をしたりすることで被害を軽減することはできます。今後もいざというときの意識をしながら,お互い早めの対応をしていきたいものですね。

2015年8月24日 (月)

台風15号が接近しつつあります。   

奄美地方も台風15号が近づきつつあります。しかし,午前中は雨風は思ったほど強くなく,生徒たちは駅伝練習や運動会の応援練習を予定どおり行いました。

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今週から応援団の練習も始まりました。きょうはこれまでの応援の形などをビデオを使って確認しました。

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けさは鉢やプランターなどを移動させたり,物干し台を倒したり,台風15号接近への対策も行いました。

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生徒たちは,雨が降り出す前に午前中で帰宅しました。これから夕方にかけて,こちらも暴雨風域に入りそうです。午後からの部活動等は中止です。必要のない外出は控えましょう。

けっこう大きな勢力を持った台風ですので,準備を万全にして,待機する予定です。今回,台風の大きな被害がないことを祈りたいと思います。

2015年8月23日 (日)

マングローブ林探検記  

きょうは念願の奄美市住用でのマングローブ林のカヌー体験ツアーに参加してきました。カヌーの上からその模様をレポートします。

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夏休み期間の日曜日とあって,観光客もいっぱいです。ライフジャケットに身を包み,パドルを手に,簡単なカヌーの操縦方法を学んで,いざ出発です。

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はじめは,操作でまだまわりの様子を見ている余裕はありませんが,進んでいくうちにだいぶ慣れてきます。水路をパドルを右に,左にうまく操作しながら進んでいきます。

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両岸にはマングローブの林が広がっています。マングローブの林にはオヒルギ(アカバナヒルギ),メヒルギ,ヤエヤマヒルギなどのヒルギと名の付く何種類かの植物が分布します。

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川幅はいったんは広がりましたが,だんだん木々が左右からせまる狭い水路に突入です。間隔をおきながら,パドルで水をうまくかきながら前進していきます。

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ちょうど折り返し地点で休憩をしながら,ガイドの方からマングローブ林の説明がありました。オヒルギがオスの木,メヒルギがメスの木と誤解されていることが多いのですが,実はこれらはまったく別の種類の木で,花の色や実の形も違うそうです。

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赤い花が咲いているのが,オヒルギの木です。

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ヒルギ類の木々は,海水が入り込む川で,塩分をうまく調整しながら生活できるからだのしくみを手に入れています。黄色になっている葉に余分な塩分をためこむそうです。

また,潮の満ち引きでマンブローブ林は干潟となり,生物たちにとっても絶好の生活の場となります。

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干潟になっているところに泥がピラミッド状に積み上げられていますが,アナジャコのなかまのしわざだそうで,アり塚ならぬ「ジャコ塚」ができあがってます。

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探検の旅も終わり,無事に発着所へ戻ってきました。

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往復約1時間ほどのカヌーでの探検の旅でしたが,きょうは奄美の豊かな自然にふれて,満喫することができた夏休みのひとときでした。

 

 

2015年8月22日 (土)

専門家から奄美の自然を学ぶ  

きょうは午後から村教育委員会の主催の「奄美の自然じっくり観察会」in 宇検村に子どもたちといっしょに参加してきました。

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前半は「元気の出る館」の講座室で,私たちの郷土・奄美の自然についての学習会を行いました。きょうは専門家の先生方を迎えて,リュウキュウアユをはじめ,奄美の魚類や甲殻類などの特徴や生息状況について教えていただきました。

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リュウキュウアユは宇検村内にも生息していますが,年々その数が減ってきているとのことでした。

後半は,村内を流れる河内川にみんなで移動して,川の特徴とそこの生き物についての観察会を行いました。

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川の深いところ(淵)がどのくらいあるか講師の先生が潜ってみました。ここは3mを超える深さがあるようです。リュウキュウアユはこの中流域もエサを捕獲する場所や産卵場所を求めてさかのぼっていきます。

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参加した子どもたちも膝までつかりながら,川の中の様子を観察します。

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浅瀬の方では川底をシュノーケルをつけながら,観察用の生き物たちを集めているようです。さて,きょうはどんな生き物たちがいたのでしょうか?

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ヨシノボリのなかまです。腹の部分に進化した吸盤状のひれがあり,垂直の壁も這い上がってくことが可能です。これらの部分をうまくつかいながら川を上流へ進みます。

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ヒラテテナガエビ(左)とミナミテナガエビ(右)です。こちらではタナガ(タンガ)エビとも呼ばれています。

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このテナガエビはメスで腹部に卵を抱えていました。みんな夢中になって手に取りながら体のつくりを観察することができましたよ。

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ほかにもボウズハゼやヨウジウオのなかま,イシマキガイなどを手元で,間近に観察することができ,みんな満足そうでした。 

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最後はみんなで石投げをしました。川原に行くとなぜかしたくなりますね。

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きょうは貴重な体験ができました。学んだことを何か1つでも考えたり,できることから取り組んだりしていきたいものですね。

河内川に,またたくさんのリュウキュウアユが戻ってきて,観察できる環境になるよう少しずつそのための取組をしていけたらと思います。