きょうは午後から村教育委員会の主催の「奄美の自然じっくり観察会」in 宇検村に子どもたちといっしょに参加してきました。
前半は「元気の出る館」の講座室で,私たちの郷土・奄美の自然についての学習会を行いました。きょうは専門家の先生方を迎えて,リュウキュウアユをはじめ,奄美の魚類や甲殻類などの特徴や生息状況について教えていただきました。
リュウキュウアユは宇検村内にも生息していますが,年々その数が減ってきているとのことでした。
後半は,村内を流れる河内川にみんなで移動して,川の特徴とそこの生き物についての観察会を行いました。
川の深いところ(淵)がどのくらいあるか講師の先生が潜ってみました。ここは3mを超える深さがあるようです。リュウキュウアユはこの中流域もエサを捕獲する場所や産卵場所を求めてさかのぼっていきます。
参加した子どもたちも膝までつかりながら,川の中の様子を観察します。
浅瀬の方では川底をシュノーケルをつけながら,観察用の生き物たちを集めているようです。さて,きょうはどんな生き物たちがいたのでしょうか?
ヨシノボリのなかまです。腹の部分に進化した吸盤状のひれがあり,垂直の壁も這い上がってくことが可能です。これらの部分をうまくつかいながら川を上流へ進みます。
ヒラテテナガエビ(左)とミナミテナガエビ(右)です。こちらではタナガ(タンガ)エビとも呼ばれています。
このテナガエビはメスで腹部に卵を抱えていました。みんな夢中になって手に取りながら体のつくりを観察することができましたよ。
ほかにもボウズハゼやヨウジウオのなかま,イシマキガイなどを手元で,間近に観察することができ,みんな満足そうでした。
最後はみんなで石投げをしました。川原に行くとなぜかしたくなりますね。
きょうは貴重な体験ができました。学んだことを何か1つでも考えたり,できることから取り組んだりしていきたいものですね。
河内川に,またたくさんのリュウキュウアユが戻ってきて,観察できる環境になるよう少しずつそのための取組をしていけたらと思います。